Zamberlan(ザンバラン) デュフールEVO GT(ブーツ)の紹介
Zamberlan(ザンバラン) デュフールEVO GT(ブーツ)の紹介

Zamberlan(ザンバラン) デュフールEVO GT(ブーツ)の紹介

 

Zamberlan(ザンバラン)と聞いてご存知の方は少ないかもしれませんが💦

登山靴で有名な株式会社キャラバンが輸入販売元として取り扱っており、トレッキングシューズからアルパインブーツまで数多くのブーツを取り扱っているイタリアブランドになります👍

1929年創業の歴史有る登山靴のメーカになります。(同じイタリアのメーカであるスポルティバは1928年創業です)

 

今回はZamberlanの中でも『 デュフールEVO GT 』を紹介したいと思います。 

【スペック】 - Caravan HPより抜粋 –

カラー / サイズ190ブラック 全1色 / EUR40~48(約25.0cm~29.0cm)
重量約744g (EUR42片足標準)
ラストテクニカルフィット
素材アッパー:ハイドロブロック・ペルワンガーレザー(1.8~2.0mm)、コーデュラナイロン、スーパーファブリック
ライニング:ゴアテックス・パフォーマンスコンフォート
ソール:ヴィブラムMulazEVO(ミッドソール:PU)
インソールボード:Duraflex4.5mm+PE(ハードフレーム)
機能・GORE-TEX コンフォートパフォーマンスGORE-TEX
防水性と透湿性を兼ね備えたゴアテックスファブリックをライニングに採用し、外からの水を侵入させず、靴の名から汗などの水蒸気が放出され、靴内を快適に保ちます。
変化の激しい気象条件かでのアウトドア用に設計されています。
・Vibram MulazEVOVibram
岩稜帯にも対応する、テクニカルな登山向けのアウトソールです。
つま先部分にフラットなクライミングゾーンを備え、土踏まずの部部には岩場や不整地の歩行に考量してブロックパターンを配置。硬度の異なるミッドソールを組み合わせることで、衝撃を効率良く吸収します。
・HYDRO BLOCHYDRO BLOC
北イタリア・チロル地方にあるぺるわんがー社製のレザーです。特殊な製法でなめし加工されるぷるわんがーレザーは、丈夫で型崩れしにくく、撥水性や通気性にも優れており、高級な登山靴に使われています。
・Made in ItalyMADE IN ITALY
登山靴発祥の地ともいわれ、熟練の職人が多く、良質な牛革の産地というのも特徴です。
・セミワンタッチアイゼン装着可能
・ソール張替え可能

サイズ変算表

EUR36373839404142434445464748
日本23cm23.5cm24cm24.5cm25cm25.5cm26cm26.5cm27cm27.5cm28cm28.5cm29cm

 

【LAST(木型)】
ザンバランは、靴作りのうえで核心部とも言える履き心地を大きく左右するラスト(木型)を複数取り扱っています。そのラストをモデルによって使い分けることにより、最高のパフォーマンスを発揮できるよう仕上げています。

sラスト(木型)TECHNICAL FIT
シェイプした甲部 (1) 、ゆとりを持たせた足首屈伸部 (2) 、
中央は左右非対称にダウンシェイプ (4) 、フィット感を高めたかかとまわり (5)
 

 

【インプレッション】

まず初めに…
日ごろクライミングシューズ、トレランシューズ、アルパインブーツいずれもLA SPORTIVA(スポルティバ)を履いている事が多い中、今回は同じイタリヤ製の靴に興味を持ちました。(日本山岳ガイド協会から案内が有ったのが一番のきっかけです)

筆者であるくりボーの足の特徴としては、エジプト型(親指、人差し指の順番に短くなっていく)で甲が薄いのが特徴です。

その為、余りにもワイド幅の靴などを購入すると靴の中で足指が前で踊ってしまい、足が落ち着かいない事が良くあります。

そう言った背景もあり、過去スポルティバのTRANGO TOWER(トランゴタワー)やALP EVO(アルプエボ)を辺りを履いており、今はAQEQUILIBRIUM(エクイリビウム)で落ち着いている感じです。

 

早速開けてみて…

エクイリビウム(630g)、デュフールEVO GT(744g)と100g程重たいですが、特にアルパインブーツとしては重たい印象はありませんでした。

スポルティバの場合、赤や黄色がアクセントになっている事が多いのですが、オレンジがアクセントでカッコいい❕
落ち着いた感じが良いですね👍

 

また紐は丸紐で結びやすく、太さからしても丁度良さそうです。

インソールも結構厚みが有る為、そのままでも十分かもしれません。
ただ、私はSIDASのインソールを愛用している為、今回はそちらに入れ替えています。

勿論コバも付いている為、セミワンタッチ式のアイゼンを装着できる点も高評価ですね。

 

実際に使ってみると…

今回は仙添尾根を歩いてみました。

尾根の特徴としては、片道4kmで1000m程上がります。
最初の1kmは約100m程登る緩やかな樹林帯を進みます。そこから先は同じ樹林帯でも800m程の高さを一気に登ります。その際、残雪もあったのが今回の特徴ですね。
それ以降は、岩場と梯子が少し有る稜線を歩きピストンで帰ってくるルートとなっています❕

  1. 登山準備
    靴に足を入れてスポッと足が入り、今までに無い位履く事が楽な印象でした。
    靴紐は少し長い気がしますが、邪魔になるレベルではない為、問題無し。
  2. 歩き始め
    特に靴の当りも問題無さそうです。
    全体的にスポルティバのアルプエボに似ている感じですが、少しソールが固い(固すぎる)気がするので、後半は疲れそうな気がしました。最近エクイリビウムが多かったので、少し違和感…
  3. 濡れている箇所
    大体の靴はどれも滑りますが、木道や木の根っこは結構滑りやすい気がします。
    この点はエクイリビウムの方がはるかに扱いやすいかな・・・
  4. 雪と泥のMIX
    特に滑ると言った印象はありません。
    寧ろつま先部分が太めで、かかと部分が細めの為、積雪期はツボ足でも十分かもしれません。
  5. 岩場などの岩稜地帯
    剛性が高い為か、安心して登れます。
    クライミングゾーン(つま先部分)も使いやすくエクイリビウムと比べるとアルプエボに似ている感じです。
    ただ、この領域は非常に扱いやすくて森林限界を超えた辺りから本領発揮した感じです👍
    ただ…梯子を下る際にソールが引っ掛かりやすい気がしたのでその点は注意が必要。
  6. 下山時
    靴の重さもあるかもしれませんが、多分ソールの固さによる問題か樹林帯部分の下りは歩きにくく感じました。
    特に木の根っこやコケ部分は結構滑ったので、雨の後等は向かない気がしました。
  7. 下山終了後
    防水性能も十分で帰りに沢で靴を洗いましたが、軽く手で擦っただけで汚れも落ちるので片づけは簡単だと思います。またソールも固い為、ソール裏の泥を落とすのも簡単でした。
    何より靴を脱ぐのが簡単で、山小屋等で靴の脱ぎ履きが煩わしいはまず無いと思います。

 

 

まとめ…

靴としてはデザインも良く、しっかりとした作りです。
ただ、アッパーやソールの固さ来る問題か、樹林帯は完全にオーバスペックとなりそうです。
岩場は最高なんですけどね…

多分北アルプス等の3000m級の夏山には向く気がします。
逆に南アルプスは樹林帯が多く、距離も歩きそこまでの岩稜地帯が無い為、エクイリビウムの方が個人的には好きですね(^▽^;)

ソールの減り方や靴の剛性からしてら、今まで使った中では一番良さそうなので、長いお付き合いになりそうな靴ですね(^^♪

 

因みに友人から一言…

今回慣らし履きで『 デュフールEVO GT 』を履いている際、途中暑くてズボンの裾をまくり上げていましたが…
『後ろ姿がまるでONE PIECEに出てくるエースみたい』と言われました💦

私としては❓❓❓でしたが、後でイラストを見て『あ~ぁ❕靴のデザインからして・・・納得❕❕』となりました。
まぁ~カッコ良い✨✨って事ですね😁
ポジティブに考えるくりボーでした。おしまい